STRIDE代表 福地孝 × STRIDE ReMOV取締役 阿部勝彦
医療や介護に頼らず、心身ともに自立して生活できる「健康寿命」を伸ばそうという考え方が広く一般的になってきました。しかし、それとは矛盾するかのように私たちの生活はどんどん便利な方向に「進化」して、毎日の買い物ですら、その気になれば指先ひとつで済ませられるようになっています。いま大切なのは、自らの足で動くことではないでしょうか。
STRIDE(ストライド)は、「すべての一歩を健康に。」というスローガンを掲げています。その土台となるのが、足に着目した「フットコンディショニング」というメソッド。自らの足を知り、よりよい足の状態をつくっていくこの考え方を実践するのが、グループ企業である「STRIDE ReMOV」(ストライド・リムーブ)です。さまざまな心身の不調に直結する足の悩みを取り除き、再び動き出すためのお手伝いを担っています。
この連載では、フットコンディショニングとはなにかを紐解いていきます。第1回は、フットコンディショニングが生まれるまでの話。ストライド代表の福地孝と、ストライド・リムーブ取締役の阿部勝彦が当時を振り返ります。
フットコンディショニング誕生前夜。アメリカでの出会い
──ストライドが提案するフットコンディショニングとはなにか、そのメソッドはどのように構築されたのか。それを理解するために、フットコンディショニングを考案したふたりが、どんな人物なのかを知るところからはじめたいと思います。まずは、おふたりのこれまでのキャリアを教えてください。
ストライド代表 福地孝(以下、福地):ぼくは、アメリカの東ミシガン大学でバイオメカニクスと運動生理学を学びました。小学生のころは器械体操、中学生になってからは野球をしていたんですが、ずっとケガに悩まされていたんですよね。
中学生で腰椎分離症と診断されて、腰の問題があるなかで、高校に入ってからは肩の脱臼で思い通りにボールが投げられなくなりました。野球をやっていた人ならわかると思いますが、それだともうどうにもならないんですよ。大学のセレクションでは、90m投げられないと箸にも棒にもかからないという感じでした。どうしようと思って通っていた病院の先生に相談したら、留学してスポーツの勉強をする道をすすめられました。
大学卒業後は病院のような施設で働いたり、トレーニング施設で呼気ガスの測定や心電図を測ったりする生理学的なアプローチも学びました。その後、自分の会社を立ち上げてALTRA(アルトラ)やLUNA SANDALS(ルナサンダル)を扱いはじめますが、運動生理学の学びや、阿部さんをはじめ、アメリカにいるときにつながったトレーニング業界の人脈は、いまの仕事の大きな支えになっています。
ストライド・リムーブ取締役 阿部勝彦(以下、阿部):ぼくはこれまでトレーニング指導者として活動してきました。小中はサッカーと野球、高校では野球と、スポーツを続けていましたが、プロを目指すというよりも、将来はスポーツの世界で活動したい、仕事をしたいという思いがあって、高校を卒業してトレーナーになるための専門学校に行きました。ちょうどそのころにトレーナーやトレーニング指導者がアメリカで活躍していることを雑誌で知り、そういう仕事をしたいと思ってアメリカに留学しました。
留学して最初の1年はトレーナー。それからはトレーニング指導を学びました。このあたりは日本だとすごく曖昧になっていますが、アメリカでは明確に分かれています。トレーナーは、簡単にいうと身体の痛みを軽減するメディカル面を担当する人。一方のトレーニング指導は、ウエイトトレーニングのような、選手のパフォーマンスを上げる手助けをします。
──トレーナーというと、日本では後者をイメージしますね。
阿部:アメリカのスポーツチームには、選手の身体をよくしたり、パフォーマンスを上げることに関わる専門職のチームがあります。医療を担当する人、リハビリを担当する人、トレーニングを指導する人と役割が明確に分かれていて、連携しながら選手を見ています。
たとえば選手がケガをした場合、最初に痛みのコントロールをするのがマッサージセラピストやアスレティックトレーナーです。その後、リハビリのステージでは理学療法士が担当して、リハビリ終了間近ぐらいからトレーニング指導者が加わり、最終的にはパフォーマンスを上げて現場に戻すという流れです。
アメリカのスポーツ組織やトレーニング施設、ドクターがいるメディカルクリニックでは、基本的にはこの流れで仕事をしています。一方で日本の場合は、理学療法士はいますが、アスレティックトレーナーやトレーニング指導者という国家資格はありません。医療的な分野では「鍼灸師」や「柔道整復師」の資格がありますが、それぞれの業種の幅もちょっと曖昧なんですよね。
──たしかに、一般の人には違いが分かりにくいですね。
阿部:国内のスポーツの世界では、「公認アスレティックトレーナー」という日本スポーツ協会(JSPO)が発行している資格があります。日本ではその方たちが幅広く活躍されていますが、トレーニング指導の仕事に従事する方は、アメリカのトレーニング指導の資格を取得される方が多いです。
──阿部さんは、アメリカではEXOS(エクソス*01)に所属していらしたんですよね?
阿部:そうです。大学時代に、最初はインターンとして入り、その後パートタイムを経てフルタイムスタッフとして勤めました。アリゾナ州のフェニックスにある本部と、ロサンゼルス施設で約10年働きましたが、エクソスで数多くのトッププロ選手の指導を経験できたのは大きなことでした。
──ふたりが初めて会ったのもアメリカですか?
福地:最初はロサンゼルスだったかな?
阿部:そうですね。
福地:当時、ぼくはロサンゼルスに会社をつくって、アウトドア関連の仕事をしながらトレーニング施設の手伝いみたいなことをしていました。そのときに共通の知人の紹介でいっしょに食事をしたのが最初だったと思います。競泳の北島康介さんのところでPERFORM BETTER(パフォームベター*02)の日本法人を立ち上げようとしていたときじゃなかったかな。
その後しばらくして北島さんの会社でパフォームベタージャパンを立ち上げることになって、そこを手伝うようになりました。初めて会ったときからは少し時間は経っていましたが、阿部さんにもパフォームベターの仕事を手伝ってもらうようになったんですよね。
阿部:初めて会ったのは2000年代のはじめだったと思います。ぼくはエクソスに在籍してフルタイムで働いていました。福地さんがパフォームベタージャパンの仕事をするようになったときは、エクソスを退職して、フリーで活動していました。
じつは北島康介さんには、エクソスにいたときに2年ほどトレーニング指導を行なっていました。そういう経緯があったので北島さんもぼくのことを覚えていてくれて、パフォームベタージャパンを立ち上げるときに、「これからいろいろお願いしたい」と言われていました。ふたたび福地さんと会ったのはそんなタイミングでしたね。2016年くらいだったと思います。
──いっしょに仕事をするようになったきっかけがなにかあったのでしょうか?
福地:仕事を通じてさまざまなトレーナーと会ったんですが、山を楽しむ人がいなかったんですよ。阿部さんは唯一、いっしょに山を楽しめる人でした。モデルの山下晃和さんと3人でマウンテンバイクを乗りに行ったよね。台風の日に「ふじてんスノーリゾート」で、土砂降りのなか貸切で(笑)
阿部:水たまりのなか、最高に楽しかった(笑)
福地:それをきっかけに山に行くようになったりして、トレーナーのなかでは付き合いが深くなっていきました。
──ふたりで会うとどんな話をしていたのですか?
阿部:元々トレーナーとかトレーニング指導をしていた方だし、業界の横のつながりもあるし、おたがいアメリカにもいたので共通の話題はいろいろとありました。トレーニング指導やメディカルシステムの日本とアメリカの違いだとか、いまこうして取り組んでいる足の健康についてなどです。日本でももっと正しい知識を共有できる人たちを増やしたいという話や、あとはSTRIDE LAB(ストライド・ラボ)のコンセプトとしても、より積極的な発信をしていきたいということは当時もよく話していました。
福地:「ストライドがある街を健康にしよう」というのはコンセプトとして最初からありました。とはいえ、ぼくひとりでやっているわけではないので、再現性を高めるにはどうしたらよいかというジレンマもありました。
たとえば店舗でいえば、「やりたいこと」と「やれること」と「やるべきこと」はみんな違うんですよね。情報発信するにも、踏み込んだことはできていなかったという感じです。
「すべての一歩を健康に」というからには、じゃあ、どのくらい健康にできているのか。それを数値化して証明できなければいけないと思っていて……。そういう話をしていたと思います。
──ストライド・リムーブのような取り組みはそのころから考えていたんですか?
福地:そうですね。いろいろな方法で実現できるだろうなとは思っていましたが、まずは施設というか、実際に人が来て、ちゃんと実践できる場所が必要でした。
測定機器などの必要機材も含めて、「場」をつくるだけならいつでもできたんです。でも、その「場」をマネジメントできる「人」がより重要です。思いを共有できるのは「阿部さんしかいない」という話になりました。
──阿部さんはバスケットボール日本代表のパフォーマンスコーチをされたり、東京ヤクルトスワローズでトレーニング指導をされたり、引く手あまただったと思いますが、どういう思いがあってストライドに合流したのでしょうか?
阿部:ふたつあります。ひとつめは興味深い取り組みだと感じたこと。ぼく自身も、福地さんと出会う前から、足に対してのアプローチは重要だと思っていました。足や靴に関しての知識はいまほど深くはありませんでしたが、クライアントがソールの分厚いシューズを履いているのを見て、「なんでこういう靴を履くんだろう」と疑問を抱いていたんですよね。そういう靴を履いている時点で、足がグラグラしてトレーニング効果が薄れてしまうだろうとずっと思っていました。
福地さんと出会ってから、「これ履いてみて」とアルトラを渡されて、実際に履いてみると、ゼロドロップやフットシェイプのデザインは、とても理にかなっていると思いました。こういうものをトレーニング指導する我々の観点から広めていく。選手だけでなく一般の方たちにも履いていただいて、その効果と影響を把握していくことに興味がありましたし、重要だなと思いました。
ふたつめは、身体をよりよい方向に導くノウハウを、幅広く多くの人に伝えたいという思いです。仕事として20年以上トレーニング指導に関わってきましたが、選手にしろ一般の方にしろ、現場では、直接向き合う相手にしか指導できません。経験を重ねるにつれ、それよりももっと多くの人に向けて発信したり、指導できる人を増やしていきたいと思うようになりました。目の前の選手をよくすることはもちろんすばらしい仕事ですが、より幅広く、より多くの人の役に立ちたいと思っていました。
いつまでも楽しく歩きつづけるための、足の健康診断
──おふたりが、足が大切と考えるようになったきっかけやできごとがあれば教えてください。
福地:2011年のアウトドア・リテーラーショーで、アルトラのブライアン・ベックステッドとゴールデン・ハーパーに出会ったのは、やはり衝撃的な経験ではありました。靴を根本から考え直してブランドを始めた20代の若者から、すごい熱意で説明されて。ぼくも近しい勉強はしてきたので、その理論的な部分はすぐに理解できたんです。でも、言っていることはごく当たり前のことで、「では、なぜほかのブランドがやっていないのか」という疑問が湧いて、それからランニングコーチの資格を取得したり、走り方の勉強をして理解を深めました。
そうして知れば知るほど、足の変形や、それに起因するパフォーマンスや安定性の低下、さらには上位関節の変形や代償動作について、自分にとって未知の領域があることに気づいて、衝撃を受けましたね。アメリカの大学に通い、いろいろな研究も行なってきたのに、自分はこれまでなにをしてきたんだろうと。
阿部:ぼくのなかでは、もちろんアルトラとの出会いや福地さんのお話がトリガーになっている部分はあります。ですが、それとは別に覚えているできごとがあって。
まだ若いころ、2006年くらいにロサンゼルス・ドジャースの手伝いをしていたときに、日本人のベテランの選手から、「今後トレーニング指導をやっていくなら、選手の足から見た方がいいよ」と言われたんです。足はとても重要だからって。
その方は、試合前の調整でも、「ちょっとこの辺をホールドしておいて」と補助させて、足の細かい開閉動作をチェックしたりしていました。「足の調子が悪くなると身体全体の調子が悪くなるから、足の調整はすごく重要なんだよね」と言って、いろいろなものを踏んだりして、そういう確認を行なっていたんですよね。
当時は若かったので、「そうなんだ」くらいにしか思っていませんでしたが、「下から見る」というのは頭に残っていました。運動連鎖の起点ってまさに足ですから。だから、そこを見ることを心がけるようになりました。
ぼくがいたエクソスという会社は、アメリカのなかでも、回旋系の動きを指導する先駆けでした。多くのスポーツで重要になる回旋系の動きにとって、土台となるのはやはり足です。いちばんはじめの足の部分が安定していないと、上位関節でエラーが出るんですよ。それがパフォーマンスが上がらない理由になるので、足がすごく重要だとは思っていました。
──おふたりそれぞれが経験したり、触れてきているものがあるなかで、いろいろな考え方や方法論のなかから足に関わるものを抽出して構築したのがストライドのフットコンディショニングなんでしょうか?
福地:そうですね。ただ、足だけというわけではありません。足を起点にしてはいるけれども、やはり総合的に。足がよくてもその上の姿勢が、身体全体がよくなるとは限らないので。最終的には全身です。
その根拠となり、ずっとほしかった指標が「フットヘルス・インデックス」です。連携している海外のドクターたちにも、こうした指標が絶対必要だという話はしていて、その流れのなかで、阿部さんが詳細部分を構築してくれました。
──フットヘルス・インデックスとはどういうものですか?
福地:フットヘルス・インデックスというのは、足の機能に関する個人の定量的なデータを提供する元になる指数ですね。まず、足の健康度や強さを数値化します。それを測るのが、阿部さんが構築した「フットアンドアンクル・コンプレックステスティング(Foot and Ankle Complex Test)」です。この「FACT」というプロトコルがあって、これによって指数が出されます。
──阿部さん、「FACT」はどのように構築されたのでしょうか?
阿部:既存の指標では、足部機能を構造・機能・バランスといった視点から数値化し、客観的に可視化することが難しいと感じていたので、いちから組み立てました。
一つひとつのテストはエビデンスベースで説明できるものです。足に関しては、2015年に「フットコアシステム(*03)」という概念の論文が発表されました。おおまかに言うと、体幹と同じように足にも小さい筋肉と大きい筋肉があり、それらが協調して安定性を保ち、力を発揮していると説明するものです。他の部位に比べるとまだわかっていないことも多いのですが、足に関する論文は近年かなり増えてきています。そうした論文にあたりながら、どの項目が足の健康を判断するうえで重要かを、まず選定していきました。
選定に関しては、これまでの運動指導の経験がベースになっています。過去に行なったいろいろな測定や現場での経験からも、足の測定を定量化するには、「構造」「機能」「バランス」の3つの項目を総合的に判断する必要があると感じていました。複雑な構造をもつ足を3つの要素、6つのテスト項目で複合的に評価し、総合スコアを算出するのがフットヘルス・インデックスになります。
──福地さんが、アメリカのドクターとも連携していると話していましたが、それはどういう方々ですか?
福地:Gait Happens(ゲイトハプンズ)というフットヘルスの世界的な権威です。ストライドで講師として呼んだこともあるんですが、アメリカのカイロプラクティックドクターとドクターの学位を持った理学療法士(DPT)の人たちが立ち上げた、足や歩行のスペシャリストチームですね。その人たちと、「こういうものをつくっていかないとね」という話をしていて、我々が先駆けてFACTをつくりました。ゲイトハプンズとは、「いっしょにこれを世界で広めていこう」という話もしています。
──ストライドが提案するフットコンディショニングも、フットヘルス・インデックスがベースになるのでしょうか?
福地:そうですね。
我々の目標は、健康診断のひとつとして血圧を測ったり、採血検査をするのと同じように、足の健康を測定することの日常化です。
このシステムや測定方法が定着すれば、測定を受けた人が、どのくらいの運動習慣を持てる身体なのか、そもそも習慣化しづらい身体なのかということをある程度推測できるようになるはずです。疾患が見つかったときに、過去に遡るレトロスペクティブな判断ではなく、先を見据えたプロスペクティブな提案がしたいと考えています。
たとえば、血液検査の結果が悪いのは内臓疾患に起因している可能性が高く、それは運動習慣がないからだ、と原因を探るのではなく、いまの足の状態だとこの先トラブルが起こるかもしれないから、それを予防するために、こういうことをしましょうという提案ができる。
──プロアスリートのパフォーマンス向上という限定された範囲ではなく、広く一般の方の健康にも関わる話なんですね。足の不調に関しては、たとえばどんなケーススタディがあるのでしょうか?
阿部:単純なところでは歩行のスピード。「歩く速さ」はとても重要です。歩行スピードの低下は疾患との関係性が論文でも指摘されています。
福地:歩幅も大切です。足の関節の柔軟性が低下すると歩幅が短くなって、その結果、歩行スピードも落ちてきます。歩幅が狭い人は、認知機能が低下するリスクが3倍以上高いという研究(*04)があります。さらに、歩行機能が落ちた状態のまま年齢を重ねると、認知症の発症リスクが2倍以上になることも報告されています(*05)。歩行スピードや歩幅は、いろいろな疾患との強い関係性があることが指摘されているのです。
阿部:足の機能が落ちると、なにか行動を起こすのが嫌になるという人が増えるんですね。そういう状態が、さまざまな疾患の原因になってしまう可能性がある。健康寿命を伸ばしていくという意味でも、足はすごく重要だと思っています。
──足の健康診断、ぜひとも実現すべきですね。
阿部:いま、日本人の体力は若年層も含めて年々低下しています。運動能力テストの数値がそれを物語っています。その背景にあるのは、日本人の運動量が全体的に落ちていることです。運動量が減り、動ける人が減っていくのは、社会全体の問題だと思います。
──そこに「フットコンディショニング」が関わってくるということですね。
阿部:はい。これから大切なのは、動ける人、歩ける人を増やしていくことです。この問題を根本から解決するうえで、フットヘルス・インデックスやフットコンディショニングという考え方は、ひとつの大きな役割を果たせると確信しています。
福地:そうですね、ストライドとしていま取り組んでいるのが、「足元から健康になろう」という提案です。運動をなかなか習慣化できない人や、歩くだけでも痛みがある人が、ガチャッと家のドアを開けてストライド・ラボまで来て、歩きやすい靴を見つけたり、ちょっとした運動指導を受けたりして、歩くことが楽しくなっていく。
そうした方々が、その先に山を登りに行くとか、より自然を楽しみに行くとか、もしかしたら走りはじめるとか、いろいろなアクティビティを楽しむようになったとき、そこにも寄り添う存在でありたい。併せて、みなさんの足元が本当に改善されたことを具体的に数値化して実感していただく。異業種との連携もはかりながら、そうしたサイクルを世界中に広めていくことが、私たちの大きな夢です。
※次回は足の役割とその重要性について解説します。
*01_エクソス:NFL、NBA、MLBなどのプロスポーツ選手だけでなく、スポーツ強豪大学のチームや大手企業の健康管理などもサポートする世界最高峰の総合パフォーマンス支援組織
*02_パフォームベター:トレーニング器具の販売やセミナー事業を展開している米国企業で、開催するセミナーは、全世界から1,000人規模のトレーナーが集まる。パフォームベタージャパンは元競泳日本代表の北島康介さんを中心に2015年に設立された
*03_フットコアシステム:Patrick O. McKeon ほか「The foot core system: a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function」(British Journal of Sports Medicine, 2015年49巻5号)https://bjsm.bmj.com/content/49/5/290
*04_歩幅と認知機能:70歳以上の高齢者666名を4年間追跡した研究。歩幅が広い群(65cm以上)に比べ、狭い群(男性62cm以下、女性59cm以下)は認知機能が低下するリスクが約3.4倍高かった。谷口優ほか、The Journals of Gerontology: Series A(2012年)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22389458/
*05_歩行機能と認知症発症:地域在住の65〜90歳、1,686名を最長12年間追跡した研究。歩行機能が低下したまま推移した群では、認知症の発症リスクが2倍以上高かった。谷口優ほか、Journal of the American Medical Directors Association(2017年)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28049615/
profile
福地 孝(ふくち・たかし)
株式会社ストライド代表。東ミシガン大学でバイオメカニクスと運動生理学を専攻。病院のインターンを通じ、呼気ガスによるVO2max測定、呼吸商測定など、生理学的なアプローチを習得する。米国在住時の2011年、シューズブランド「ALTRA」の創業メンバーと出会い、ブランドに参画。2012年より日本での販売を開始する。2016年に株式会社ストライドを創業。STRIDEグループとして国内外に「STRIDE LAB」を広める。また、企業へのコンサルティングや独自のシューズ開発、補給食開発など、シューズだけでなく、さまざまな角度から健康へのアプローチを提供している。
阿部 勝彦(あべ・かつひこ)
株式会社ストライド・リムーブ取締役。アメリカのEXOSを皮切りに、MLBやNHL選手をはじめとするトップアスリートの指導に従事。その後、バスケットボール日本代表や東京ヤクルトスワローズのトレーニングコーチを歴任するなど、約20年にわたりハイパフォーマンス領域で活動。現在はSTRIDE ReMOVを立ち上げ、競技者から一般の方まで、足に対する教育と認知を広める事業に取り組んでいる。